ア行


アルトコイン

Alternative Coinから来ており、直訳すると「代替coin」となる。
一般的にはビットコイン以外の仮想通貨を指して「アルトコイン」と言う。

暗号通貨

不正使用リスクを防止するためセキュリティ対策として暗号技術を駆使している通貨のこと。
暗号技術としては、公開鍵暗号やハッシュ、両者を融合させた電子署名などが用いられる。

ERC20

イーサリアムのブロックチェーン上でトークンを発行する際の標準規格とされている。 ERC20に準拠したトークンを用いれば、世界中に無数に存在する多種多様な種類のトークンを同じ枠組みで価値移転できるようになる。

イーサリアム

若き天才ヴィタリック・ブリテン氏によって開発されたプラットフォームの名称。
このプラットフォームで使われる仮想通貨をETH(イーサ)と呼ぶ。
現在イーサリアムではビットコインと同じコンセンサスアルゴリズムのPoWを採用しているが、スケーラビリティ問題によりPoSへの変更を発表している。

ウォレット

仮想通貨はアドレスを用いて送金や取引を行うが、送金ごと、取引ごとにアドレスが発生する為、取引を重ねるほど多くのアドレス情報がデータに書き込まれていく。
バラバラに管理していては分かりにくく、扱いにくいため、自分が秘密鍵を持つ仮想通貨アドレスを、まとめて管理するツールとしてウォレットを用いるのが一般的となっている。

エアドロップ

新しい仮想通貨を発行する際に保有者を増やし、流動性を高めて普及促進を図る為に、初期投資家や新しい仮想通貨の仕組みやプロジェクトに賛同して協力してくれるサポーターに対して無料でコインを配布することをいう。

エスクロー

取引の安全性を担保する仲介サービスのこと。
インターネット上で行われる顔の見えない相手と非対面の取引が安心して行われるようにサポートしてくれる。

 

カ行


仮想通貨

一般的にはネットワーク上で電子的な決済の手段として広く流通しているが、法定通貨との比較において強制通用力を持たない、または特定の国家による裏付けのないものをいう。

GAS

イーサリアムの送金やコントラクト実行の際に支払われる手数料のこと。

KYC

本人確認、身元確認の意味。 パスポートや運転免許証など身分証明書の提出を求められる。

コールドウォレット

仮想通貨の保管方法で、現状では最もセキュリティレベルが高い保管方法とされている。
外部とつながるネットワークから遮断して保管することから、浮動性や流動性から隔離された凍結状態で保管できることとなる。

コンセンサスアルゴリズム

仮想通貨のブロックを追加する際の合意形成アルゴリズムのこと。
最終的なトランザクションの処理の結果がマイナーごとに異なった場合に、どのマイナーの結果を正しいと処理するかを決める。

 

サ行


Satoshi Nakamoto

ビットコインの生みの親とされている名称。
日本人名ではあるが、実態は不明。

CEX

中央集権型取引所のこと。
反対にDEX(分散型取引所)がある。

スケーラビリティ問題

ビットコインとイーサリアムにおいて、マイナーによる承認作業があり、大量の取引が行われている場合には、ネットワーク上に承認を待つ長い行列ができているような状態となってしまう。
実際の送金や取引きが行われるまでの時間が長くかかってしまう。
また、送金や取引きにかかる手数料(GAS)を高く設定するとマイナーが優先的に承認するので、早い承認を求めると手数料負担が増えてしまう。
これらの問題点をスケーラビリティ問題と呼んでいる。

ステーブルコイン

安定した価格を実現するように設計された仮想通貨。
仮想通貨の価格変動は常に激しく値動きするため、実用性に問題があり、その問題を解決する為に考案されたのがステーブルコイン。
USDT、USDC、TUSD、GUSD、などがあり、その数も次々と増えている。

スマートコントラクト

コンピュータープロトコルの技術で、暗号学者であるNick Szabo氏が1996年に発表したものである。
仲介機関を介することなく取引をスムーズに完結できる契約を自動化させるプロセスシステムで、契約の条件確認や履行なども自動で実行できる。
アルトコインの筆頭であるイーサリアムは、このスマートコントラクトを利用した仮想通貨で、ブロックチェーン上における契約内容が改ざんされないことが保証されるので、送金や決済取引などがよりスピーディーかつシンプルに実行できる。

ソフトフォーク

ブロックチェーンを検証するための手順規則をより厳密なものに変更することで発生するブロックチェーンの分岐を意味する。

 

タ行


Dapps

Decentralized Applicationsの略称。
分散型アプリケーションを意味する。

  1. 誰もが利用可能なオープンソースであり、オペレーションは自動で行われ、コントロールする中央集権的な組織が無いこと、そして分散化されたブロックチェーンを利用していること。
  2. 暗号化されたトークンを利用し、参加者にトークンによる報酬が支払われること。
  3. アプリケーションはユーザーやマーケットのニーズを反映して、プロトコルの改善をしていくことで、改善はユーザーの合意に基づくこととなっている。

DEX

分散型取引所のこと。
仮想通貨を売買する取引所には管理者のいる中央集権型の取引所と、管理者不在の分散型取引所がある。
DEXはブロックチェーン上に取引所があり、自分だけのウォレットで仮想通貨を管理し、取引したい時だけ利用できる。
ハッキングリスクが小さくコストも安い。

トークン

ブロックチェーン技術を利用して発行された仮想通貨のこと。

 

ナ行


日本ブロックチェーン協会

仮想通貨とブロックチェーン技術の健全な発展を目指し、ビジネス環境の整備や、利用者保護の仕組みを整えることで、日本経済の発展に貢献することを目的とした一般社団法人。

ノード

直訳的には「結び目」「集合点」「節」という意味。
元々はコンピュータネットワークを構成するすべての機器1つ1つを指す。
仮想通貨のネットワークにおいては、ネットワークに接続されているコンピューター端末をノードと呼んでいる。
仮想通貨の世界では、コンセンサスアルゴリズムのPoSにおけるバリデーターになることを「ノード事業」「ノードを立てる」と言う。

 

ハ行


ハッシュ

あるデータを変換した結果得られる一定長のデータのこと。
ハッシュはデータを一方向にしか演算できない仕組みとなっている為、一度ハッシュ化されたデータは元に戻すことが不可能。
そのため、様々なサイトで利用されるパスワードはハッシュ化されて保存される仕組みが取られており、運営者や事業者はセキュリティ対策としてハッシュ化を利用する。

ハッシュレート

パソコンをはじめとする高速計算機などのマシンの計算力がどのくらいかを示す測定単位のこと。
Hash/sは1秒間に1ハッシュの計算ができるということを示す単位。
仮想通貨の世界では、ハッシュレートは採掘速度とも呼ばれ、マイニングを行うマシン選びの指標として用いられる。

半減期

ビットコインなどPoW(プルーフオブワーク)のコンセンサスアルゴリズムを採用している仮想通貨では、コインをネット上からマイニングをすることで報酬を得られ、それによって新たなコインが発行される仕組みが作られている。
この報酬は一律ではなく、定期的に徐々に半減する仕組みになっており、半減期が来るとそれまでもらえていたマイニング報酬が半減する。
ビットコインでは210,000ブロックのマイニングが達成させるごとに半減期を迎える。

ハードフォーク

ブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則を和らげることにより発生するブロックチェーンの分岐のことを指す。
アップグレードを行った仮想通貨と行わなかった仮想通貨が二つに分岐することになり、二つの間で互換性がなくなることをハードフォークと言う。

秘密鍵

正当な取引であることを示すための署名をする際に、秘密鍵を用いて署名を行う。
仮想通貨を送金する際に必ず必要になるもので、逆に秘密鍵を持っていない人は勝手に使えないという意味でセキュリティの確保にも利用されている。

ビザンチン将軍問題

ビザンチン将軍問題とはかつてあったビザンチン帝国の9つの部隊が、ある国を攻撃するにあたって、部隊を率いる将軍の合意形成が多数決となる場合に裏切りものが生じる、合意形成における難しさを示したもの。

9つの部隊がターゲットとなる国に対して包囲網を敷くが、攻撃に出るか、それとも撤退をするかを決めなければならなくなった。 各将軍は部隊から伝令を走らせて、自分の決断を伝えることになったが、ある将軍のもとに4つの部隊から撤退の意思が伝わり、4つの部隊からは攻撃の意思が伝えられた。
自分の決断が多数決を決めると判断した将軍は、わざと撤退を表明した部隊には撤退の意思を、攻撃の意思を表明した部隊には攻撃の意思を伝えたため、4つの部隊が撤退、4つが攻撃に出るというバラバラな対応となり、攻撃をした国から返り討ちを受ける事態になってしまった。

これは管理者がおらず、多数決による合意形成はリスクを伴うことを示した例となるが、ビットコインでは管理者がいなくても、ブロックチェーンの仕組みをとることで不正を働く者の介在の余地を小さくしている。
一連の取引が脈々と記録されているブロックチェーンでは、改ざんするために多くの労力が必要となるため、正しい処理をして報酬を得るほうがメリットが高く、不正の介在余地がなくなる。

BTC

ビットコインにおける通貨単位。
1ビットコイン=1BTC。

P2P

Peer to Peerの略称。
管理や統括を行う中央サーバを設置することなく、個々の端末がお互いに信頼し合うことで形成される信頼のネットワークを意味する。
ビットコインではP2P方式を用いて取引データの共有を行っており、中央管理者を設置せずに運用されている。

ブロックチェーン

分散型ネットワークを構成する複数のコンピュータに、暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法。
ネットワークに接続した複数のコンピュータによりデータを共有することで、データの改ざんが不可能で、皆に監視されることで透明性を実現する、様々な経済活動のプラットフォームとなる技術。

PoS

Proof of Stakeの略称。
コンセンサスアルゴリズムの一つで、比較的新しい仮想通貨などで採用されている。
コインの保有量に応じてブロックの承認割合を決める仕組み。 その承認作業に対して報酬が支払われる。

PoW

Proof of Workの略称。
コンセンサスアルゴリズムの一つで、ビットコインやイーサリアムなどで採用されている。
取引に対して、すべてが正しく繋がっていることを検証していく膨大な計算量をこなし、特定の条件を満たすハッシュを探すという、与えられた課題を最初に解いたものに発言権(承認権利)を与え、その作業に対してマイニング報酬を支払うという仕組み。

ホワイトペーパー

投資家などを対象に事業の目的や仕組み、有する技術などを公表する白書のこと。
目論見書と同義。

 

マ行


マイナー

PoWを採用する仮想通貨における採掘者(マイニングを行う人)、もしくは採掘を行う組織を指します。

マイニング

PoWを採用する仮想通貨における採掘のこと。
新たに行われた取引で、取引履歴の整合性や正確性を保ちながらブロックチェーンに追加する行為をいち早く行った人たちに報酬を支払う仕組みがあり、これを一攫千金のゴールドラッシュになぞらえ、採掘(マイニング)と呼ばれている。

マイニングプール

複数のマイナー(採掘者)が協力してマイニングを行う仕組み。

 

ヤ行


USDT

USDTとはTether社の発行する仮想通貨の一つ。
米ドルと1対1の価値を持つように作られており、こういった仕組みのコインはステーブルコイン(固定された、安定したコイン)と呼ばれている。